日記 2020/6/12 でっかいカエルが梅雨に連れられてきた

雨は嫌いじゃないけど、通勤で降られるのはさすがに苦痛だ。そして雨なのに暑い。これは困る。窓を開けて風を取り込むことができないのに、気温だけが上がっていく。湿気が体にはりつくような感触が不快でたまらないけれど、冷房をつけるにはまだ時期が早い。

こんな時期だからか、昨日からうちの近所に不思議なお客さんがうろついている。

(続きはカエルの写真注意)

 

昨日の夜、仕事からアパートの前まで帰ってきて、ポストの中身を確認していたところ、ふと足元に気配を感じた。

うちのアパートは一階が大家さんの自宅で、敷地の入り口には大家さんが育てた鉢植えが並べてある。ポストの下にも先日まで大輪の花を咲かせていた白いバラが、今は緑だけ残して鎮座していた。その手前に、なにか塊がおちている。

カエルだ。しかもでかい。

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(写真は翌日、別の場所で撮ったもの)

私の手の甲と同じくらいの大きさがある。東京にこんな大物がいると思わなかった。アマガエルちゃんですら数回しか見たことない気がする。そういえば一度だけ、毒々しい赤色のカエルがよそのデザイナーズ・マンションのエントランスに陣取っていたのをみたことあるけど、奴はたぶんあのマンションのどこかの部屋から逃亡していたに違いない…。

いや待てよ、この子もウシガエル(大きいカエルというとウシガエルしか知らない。さらにいうなら、田舎で自動車に轢かれた死体しか見たことない。声は毎年、夏の夜に飽きるほど聞いてたけど)とはちがう、なんか堂々とした格を感じる。君も本当は誰かのペットだったのではないのかね…。

 

爬虫類が好きなので、ポストの下にしゃがみこんでマジマジと見ていたら、うっとおしがられたか植木鉢の陰に逃げ込まれてしまった。

こんな場所で、車に轢かれないように気をつけろよ~、と思っていたらば、今日もまた同じ時間帯、少し離れた路上で私の帰りを待ち受けていた。

昨日取り損ねた記念写真を撮っていると、気が付けば歩行者の邪魔になっていたので、慌てて退散。

 

あの子は今後、どこでどうやって過ごすのだろうか…。ここで生まれ育った野生の子だったりするのだろうか? いやいや、いかに大きな公園が近所にあり、敷地に庭を抱えるお宅が多いこの周辺といえど、あんな大物を育むほどの環境とは思えない。やはり誰かのペットが逃亡したのでは。私に彼を保護する余裕はないのが残念だ。ちょっと変わったご近所さんとして無事に生き延びてほしい。