日記 2020/6/7 お酒はこわい(と自分に言い聞かせる)

この2ヶ月ほど、食事はほとんど自炊(といってもたいしたもんは作らないのだけど)してきた。週に1回、商店街の八百屋に足を伸ばし、近所のスーパーよりも新鮮で格安の野菜と肉を買い込んで、3~4日分の鍋やスープを作り置きする。これで金銭的な問題と栄養をまかなってきた。

でもこの週末は、2日間ともベッドの上でダラダラ過ごし、買い出しも作り置きもしなかった。

よろしくないぞ、この流れは。

 

体がしんどい。原因はわかっている。6ヶ月ぶりに働きはじめたことによる疲労、新しい職場で早々くだらないトラブルに見舞われたストレス、そして酒。

金曜の夜に、仕事のストレス解消を言い訳に缶チューハイを買って帰ってしまった。そればかりか土曜の深夜、我慢できずにコンビニに行ってZIMAとスミノフアイスを買ってきてしまった。

 

3年前、私が精神病院に駆け込んだきっかけこそ、酒だった。

数年前から後悔と自己嫌悪の自動思考ループに耐えきれず酒に溺れ、やがては酔いつぶれなくては眠れなくなっていた。ある日ふと気づくと、ストロングゼロのロング缶4本と、作った記憶のないウォッカソーダ割りのグラスが空になっていた。

酒で記憶を失ったことは、後にも先にもこの時だけだ。

ストロングゼロは毎日スーパーでロング缶二本を買って帰るのが習慣になっていた。そして足りずに深夜のコンビニでさらに二本手に取り、お金を払ったところまでは憶えている。

我に返ると、追加二本も空になっていた上、当時常備していたウォッカを炭酸水で割って飲んだ形跡として、空いたグラスと突っ込まれたマドラーが目の前のテーブルで滴に濡れていた。何杯飲んだかどころか、作ったことさえまったく記憶に残っていない。

しかも、ここまで飲んでもまったく眠気はやってこない。時刻は深夜3時、次の日も普通に仕事がある、週の半ばだった。

 

私はもう自分では飲酒を制御できない状態にあるとはっきり自覚し、精神病院へ助けを求めた。

病院でうつと睡眠薬を処方されるようになってからは、当然ながら酒は止めた。薬の副作用で常に悪心があったことと、酒を飲むと睡眠薬が飲めない=夜眠れず仕事に行けなくなる、こっちの方が怖かった。依存先が酒から睡眠薬に変わっただけだったのかもしれない。

あれだけ溺れていた酒から、割とあっさりと離れることができたとはいえ、しばらくの間はコンビニやスーパーで酒コーナーを通るのが怖かった。どうしても通らなければならない場合、陳列されているアルコール類から目を背けなければいけなかったほどに。当時毎日利用していたスーパーが改装して、一番奥の行き止まりにあった酒売り場が、入り口すぐの野菜売り場の隣にレイアウト変更された時には、呆然と立ちすくんだのを憶えている。

 

それから2年ほどは、ほぼ断酒していた(1・2回飲みました。すみません)。また酒に手を伸ばし始めたのは、休養で体調が回復し、転職活動を始めたここ2~3ヶ月。何度か缶チューハイに手を伸ばしてしまっている。

その上、昨日は深夜に我慢できずコンビニへ行ってしまった。脳裏に病院に駆け込んだあの頃の生活が蘇る。私はまた、あの地獄へ戻ろうとしているのでは?

 

あー、やっぱり酒はダメだ! とにかくダメ! 体調もおかしくなるし、酒が何かを解決してくれることもない! わかってんだろ!

と、自分に言い聞かせてこの週末が終わろうとしている。たぶんこれ、ストレスでしんどいときに酒以外の逃避方法が必要なんだろう…でもどうやったらその方法を見つけることができるのかなあ?