日記 2020/5/25 5ヶ月ぶりの出勤

5ヶ月ぶりに朝の通勤電車に乗った。

驚くほど空いている。世間がテレワークしてくれているおかげだ。東京は今日にも緊急事態宣言が解除されるようだが、来週からはまた通勤ラッシュが復活するのだろうか。

しかし社会復帰さえ危ぶんでいた身としては、通勤できるということ自体に感慨がある。まあそんなもの感じていられるのは、ほんのわずかな期間だけだろうが。

 

 

新しい職場は工場の中の小さな事務所だ。いろいろと覚悟していたつもりだが、今までのオフィスとは大きく雰囲気が異なり、戸惑いが大きい。

スマホの持ち込みができない、ペットボトルの飲料以外の飲食物の持ち込み禁止、工場の清潔で少し緊張した空気が事務所の中にも漂い、たまに小さなささやき声が聞こえる程度で、めったに私語はない。

 

今までの、スマホを手元に置いていつでもググることができ、しょっちゅうおやつを摘まみながらマグカップにカフェオレや紅茶を入れてぐいぐい飲む、向かいの席の人とゲームやマンガの話で盛り上がる、そんな環境に随分甘やかされていたんだとしみじみ思う。

 

初日は異邦人気分で過ごしたが、この環境に慣れる日が来るのだろうか? 

今はまだ、あの清潔な空気に馴染んだ自分が想像できなさすぎて、ちょっと面白くなってきたな、などと思っている。