平成26年 正月帰省録

お正月というと、西暦じゃなくて和暦で年を表記したくなりますな。

香川県の実家に帰っておりましたので、ちょっとその記録をば。

 

前年12月30日

新幹線に乗って帰省。

所沢(11月に引っ越してきたので、今回が初めて所沢からの帰省)から東京駅って、すんごく遠いような気がしてたけど、そうでもなかった。毎日通勤となると嫌だけど。

新幹線が内陸側の窓際というベストポジションで、今まで何回か新幹線で帰省してきた中で、一番きれいに富士山が拝めた。

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スマホで撮影)

ベストショットきたで!と思いきや、線路の電線が映り込んでいたこの悲哀。でも車窓から撮影した感が出て、逆にいいかもと思い直して採用。

いやあ、富士山って、やっぱり雪化粧が似合いますね! 今まで別に思い入れがなかったけど、今回は食い入るように見てしまった。この麓で、毎日この美しい山を見上げながら生活するって、どんな気持ちなんだろう。

まあ、西武池袋線で所沢から出勤する途中にも見えるんですけどね!あんなところからも見えるって、どんだけデカいのよデカすぎるよ富士山。

 

その後、名古屋駅にてあった事件。

この駅で乗ったばかりの家族連れ、お母さんと小学校低学年・幼稚園くらいの二人の娘さんが、慌ただしく新幹線を降りようとしている。

「これ違う!違う新幹線!」

(出口から、トイレに向かって)

「お父さん!早く出て!早く!これ違う!」

え?え?何が起こってんの?と息をのんで見守る乗客たち(私含む)。

どうやら、「新幹線きた~」→「お父さん先にトイレ行ってくる」→「(母娘)私たちの席に人が座ってる!?」→「あれ?私たちの指定席、次の新幹線のじゃね?」という事態だったらしい。パパン絶体絶命。

無事にお父さんも一緒に降りられたようで、名古屋を出発した車内には「こんなこともあるんだねえ」という囁きが交わされておりました。

 

12月31日

香川県民あるあるな大晦日夜のやりとり。

(自室でこたつに入り、紅白を見ている私)

母「(ガラっと戸を開けて)あんた、年越し蕎麦はどうするん?お父さんたちはうどんにするって言いよるけど、あんたがお蕎麦にするんやったら、お母さんもお蕎麦にしようかな」

私「・・・・・・年越し蕎麦の話だよね?」

「年越し蕎麦」に何故か当然のように「うどん」という選択肢がある。そして「うどん」の方が人気がある。過去、兄家族が帰省した際の投票結果は「うどん:父・兄1・兄2・兄1嫁・甥」「そば:母・私」圧倒的すぎるだろ!

ここ数年「年越しうどん」なるものを流行らせようとうどん業界?が、がんばっているようですが、地元民にとっては「え?元々うどんもそばも両方用意してるし、胃袋に余裕があれば両方食べますが何か?」みたいな。

 

新年明けて1月1日

全国一のゲテモノ雑煮として、正月になると晒される「白味噌あん餅雑煮」、うちはこんな感じです。

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スマホで撮影)

餅がうっすら黒っぽいところに、あんこ感を読み取っていただきたく。

金時人参と小さい大根を薄い輪切りにして、縁起の良い「円」形でトッピング、さらに青のりをONするのが我が家の雑煮です。

今回は珍しく餅が綺麗ですが、餅が破れて中身の餡が白みそと混ざり合う惨事がよく起こります。ひとつでもそうなった場合、同じ鍋で作ってるので家族全員が漏れなく餡にうっすら染まった白みそ雑煮を食すことになります。

幼い私「お母さん、『おしるこ』と『ぜんざい』って、何が違うん?」

母「なんやろねえ。こしあんつぶあんかなあ?お母さんもよう知らんわ~」

幼い私「じゃあ『おぞうに』は?」

母「ええ!? それは全然ちゃうで!?」

幼い私「だって、お汁にあんこが入っとるやん?」

母「ち、違うんで!あれは、お餅の中に入ってるのが出てきただけで・・・」

幼い私「?? でもあんこ入っとるやん?」

母「!!!」

このとき私は幼稚園児だったが、結局母の説明に納得しなかったような記憶が・・・

 

1月2日

新幹線で帰途につく。

いやあ、この日に帰ることにしてて、本当に良かった。3日は有楽町の火災で大変だったみたいですね。

 

新幹線の中にて。

途中から、ひとつ前の座席に小さなお子さんと赤ちゃんを連れた家族が座る。

陽気なお姉ちゃんと、機嫌の良い赤ちゃんの仲良しコンビで、甲高い笑い声が響く。お母さんも「静かにして!」と諫めながらつられて笑っちゃう明るい人。

子供たちはテンション上がって、一つの座席の上でじゃれ合うもんだから、前の席の背の後ろについてるテーブル使ってた私は、あわてて上の物をどけて、テーブルをたたんどいた。

これ、東京つくまでずっとテンション↑↑で行くんかいな、いくら私が子供好きでも、寝られないのはキツい・・・と思いきや、新幹線が走り出して5分くらいで静かになって一安心。

ところが。

その2、30分後、私の隣の席に座っていた若い女性のテーブルから、お菓子が滑り落ちた。

前の子供たちはとっくに静かになってるし、いかにも滑りやすそうなビニールに包まれたおまんじゅうらしきものを重ねて置いてたので、単に新幹線の振動のせいだろう。

しかし、隣の女性、落ちた菓子を舌打ちしながら拾うなり、前の座席を拳で殴りつけた!

私(ヒイイイイ!?)

上品そうに見えた女性の突如の変貌に身をすくめてビビる私。いぶかしげに振り向く前の席のお母さん。(子供たちは私の前の席でスヤスヤ眠っていたので、殴られた衝撃には気づいていない様子)

なんでやん!前の席の人悪くないやん!子供とっくにおとなしくなってるやないか!!そんないかにも滑り落ちやすい乗せ方するせいやで!ていうか私の足に当たったけどすみません・・・じゃなくて、私に一言の断りもなしか!

正月明けのはてブで、赤ちゃんの泣き声と舌打ちの話が盛り上がってたけど、そんなもんじゃない理不尽を見せつけられたぜ!

何が理不尽て、その後、隣の女性にビビって、体を縮こまらせたまま東京まで我慢した私だよ!怖かったよ!

 

といった感じの帰省でした。ここ数年、帰省ラッシュを避けて正月には帰ってなかったんで、久しぶりに母の雑煮が食べれて良かったけど、地元の友人と母の愚痴をたっぷり浴びせられ、逆に私の愚痴は軽く流されたことにやや凹んだ正月でしたよ・・・正直、帰るんじゃなかった・・・