みんな、おでかけしたいよね
自粛モードで遊びに行けないおかげで、逆にみんなの「好き」がことばになってあふれている。
読んでいると、増田に案内されてプチツアー体験してる感じで楽しい。
私が思い浮かべている、過去に行ったことのある園や館と、増田が語っている場所は違うのだろうけど、「あー、あったあった!そう、そんな感じ!」ってなる。
施設に入る前のわくわく、いつもの展示への何気ない感想と愛着、温度や臭いで表現される空気…感覚を刺激され、眠っていた記憶がよみがえってくる。
(コピーするごとにお嬢様度を上げていこうとしているのが面白くて好き)
いつもならわざわざ人に語ったりしない、旅の中の瞬間的な「好き」について。
旅行といえば「○○に行った」という目的地のことばかり話題にしてしまうけれど、本当はこういう旅の部分的なパーツすべてをひっくるめて、愛すべき思い出になっている。
どれも表現が非常に感覚的で、実際の経験と強く結びついている。
今はインターネットで世界中の観光地を「見る」ことができるけれど、現地で「感じる」ことは、そこに訪れてみるまでは得られないものだ。
失ってはじめてわかる、とよく言うけれど、ただ「見る」以外にも、五感で、全身で行楽や旅行を楽しんでいたんだな、と外出を禁じられてしみじみ思う。
インターネットのおかげで室内の娯楽には事欠かないけど、やっぱりお外に遊びにいきたいよね。そこでしか味わえない空気を胸一杯に吸って、そこでしか味わえない感覚にひたりたいよね。
こうしてささやかな「好き」を共有しながら、コロナウイルスから解放される日を夢見て待っていよう。